ステルスVAPING

レビューはいくらあっても困らない。非喫煙者がコソコソVAPEするためのブログ

VEEPON 【TITA AIO】MODレビュー

VEEPONというとなかなか聞き馴染みのないメーカーですが、どうやら2021年7月に設立された中国のメーカーのようです。
製品数はまだ多くなく、今回の【TITA AIO】とそのアトマイザーであるRBA、あとはBillet Box互換ブリッジの3点みたいですね。
とはいえ話題性は十分で、ティザー画像が公開された段階で「かっこいい!」と注目を集めることになりました。

【TITA AIO】はdotAIOのタンク互換のMODです。
ライバルはやはりdotAIOか。あちらはV2が出たところですが、自分はSE(≒V1)しか持っていないので、そちらと比較しながら見ていきたいと思います。

電子タバコ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です。対象年齢に満たない方は使用をお控えください。

 

パッケージと付属品

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缶パッケージですね。
細かいところとか油みたいなの付いてたし、そんなキレイじゃないですね。
とりあえず缶に入れましたってだけ。

「Vapeとともにあらんことを!」

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付属品は、本体の他に説明書、Type-Cケーブル、コイル2個(1つはセット済み)、スペアOリング。

 

スペック

www.veepontech.com

サイズ:横43.8mm×高さ92.0mm×厚さ24.6mm
チップセット:VP60
ドリップチップ:510規格
抵抗値範囲:0.08Ω~3.00Ω
出力:1W〜60W
モード:W調整のみ
バッテリー:18650 × 1使用(Type -C充電可能)
材質:本体 /POM+SS316
   パネルドア / カーボンファイバー

外観

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これはもう外観ですわ。
ほんとにティザー画像を見た段階で一目惚れでしたね。
本体はSS316にPOM(デルリン)でできています。樹脂が大部分を構成しているので重量はかなり軽量です。
バッテリー抜きで94g。バッテリー込みでも146gです。
ちなみにdotAIO SEは126g。バッテリー込みで178gです。SEはアルミニウムではなく亜鉛合金なのでそこそこ重めです。    
この手のデバイスの重さに対する考え方は賛否両論で、「重量があると高級感がある」という考え方もありますが、実際に「道具として使う」とするとやっぱり軽いっていうのは扱いやすいです。文字通り気軽に使えるというか。

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本体の形状はCフレームになっていて、dotAIOより全体的に少し大きいはずなんですが、実際に持ってみると逆にコンパクトに感じます。

本体表面の手触りはサラサラしていて手触りがいいです。公式によれば「セラミックサンドブラスト」なるもので、繊細な手触りとひっかき傷防止になるとか。傷は付きにくいんでしょうがそもそも付いても気にならない感じですねこれは。樹脂素材ということで冬でも本体が冷たくなりにくいですし、夏でも熱くなりにくいと思います。

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パネルドアはカーボンファイバー製。
四隅にマグネットが付いていて、カチッと本体にくっついてくれます。
外から見ると上下対照なのですが、内側に彫られている溝が上下非対称なのでちゃんと上下があります。
溝を見て合わせてもいいですし、上下逆iだとマグネットが反発してうまくくっつかないようになっています。これはなかなか親切。

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それと、このエアホールの位置が自分の持ち方に合っていて、ここを塞がなくて済むんですよね。dotAIOだと意識しないと指で塞いじゃったりして「あれ?」なんていうときが結構ありました。

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ドリップチップの接続部とタンクの間にはパッキンが付いており、リキッド溜まりによる漏れ防止の工夫がされています。

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そして何より!ドリップチップを外して上から覗き込んだ時に、チムニー出口とドリチ接続部のズレがありません!!
dotAIOは純正なのになぜかズレてるんですよね…。ズレってミストの液状化とか味低下の要因とか悪影響しか考え付きませんので、ここがズレていないのは素晴らしい。

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付属のドリップチップはただの筒。
ツルンとしてるけどミストのまとまりもないし、短すぎて本体に唇が触れてしまうのが個人的に苦手です。大人しく別のものに変えましょう。

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バッテリーは底部から出し入れできます。
このバッテリーキャップ、つまみを立ち上げても回してるうちにすぐマグネットでカチッて戻っちゃうんですよね。カバンの中でキャップが緩んでバッテリーが飛び出してしまうよりはいいのかな。回しやすいキャップではないですね。

操作方法

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パフボタン5連続クリック:電源オンオフ
3連続クリック:画面反転
+-同時押し:出力ロック

機能は超シンプルで、+ボタンと-ボタンを使ったW調整のみです。
あとは出力ロックと画面反転くらい。

dotAIOでは出力は4段階調整。
抵抗値の読み取り方も少しクセがあって、0.3Ω~0.4Ωを0.3Ωとして扱うみたいな感じです。
で、バッテリーの電圧低下に伴って出力も低下していくのが分かります。
感覚的には出力調整機能のあるセミメカを使っている感じ。
その点、こちらのTITA AIOはいわゆるテクニカルMODといったところ。
特段出力低下みたいなものは感じませんでした。
ちなみに、dotAIO V2は温度管理とかもついているようなので、基盤としてはあちらの方が高機能ですね。

パフボタン周辺にLEDはないので、押したときにdotAIOのようにパフボタン周りが光ったりということはありません。
dotAIO(SE)では液晶画面がなかったので、そのLEDがバッテリー残量や出力を示すインジケータになっていましたが、液晶のついたV2でもその演出は継続しているみたいです。
パフしたときに緑とか青に光るっていうのもたぶん賛否両論あって、自分なんかは人前で使うときにピカピカ光っているのに抵抗がある派でしたので、今回のように電源入っているかとかパフできているかとかのフィードバックとトレードオフになってもLED非搭載は嬉しかったですね。任意に付けたり消したりできるのが一番なんでしょうが、消せないくらいだったらない方がいいかなぁ。

UIはDNAライクです。ただ、機能はW調整だけなのでほんとに見かけだけ。

パフボタンのストロークは少し深めな印象。
振ってもカチャカチャしたりはしませんが、触ってみると少し動くといったくらい。
高級感もないけど安っぽいというほどでもない。

出力調整の際のレスポンスはかなり良く、キビキビ動いてくれます。
調整幅は0.1Wからですが、W数を大きく変えたいときは長押しすると1W単位で動いてくれるので、かゆいところに手が届く仕様という印象です。

アトマイザー

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0.6Ωのレギュラーコイルと0.25Ωのメッシュコイルが付属しています。

もともとAtmizooのdotshellを使うつもりだったので常用するつもりはなかったのですが、せっかくついてきたので軽く使ってみます。PhatjuiceのBlue Slushを吸ってみました。

0.6Ω:不味いわけではないが特別美味いわけでもない。香りが弱い。味は出ていないわけではない程度。

0.25Ω:あんま味出ない。香りも弱い。不味い部類。

ぶっちゃけこのコイルいらないと思います。最近のPODのほうがよほど美味しいです。
そもそも現状だと純正コイルの入手性悪すぎて選択肢に挙がらないんじゃないかな。
dotStickコイルと互換があるようなので大人しくそちらを使いましょう。
ちなみにdotstickコイルはSmokのNordコイルと互換があるので、これでもNordコイルが使えるはず。たぶん。
ということはNordコイル互換のRBA(Marvel PODのRBAとか)を持っていればこれにも使えるはず、ということで試してみましたが、ショートになってしまいました。
セットはうまくいったんですが…。

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おそらくこの接点部分の問題だと思います。残念。

ちなみにちなみにdotAIO V1タンクとも互換があり、後述する注意点もありますが、使えるdotAIOのコイルはすごく美味しいですし、AspireのBVCコイルとも互換がありますのでそちらもおすすめ。

そして本命はやっぱりRBAですな。
自分はdotshellを持っていたので本体のみの購入にしましたが、VEEPONからはRBAも発売されており、見た感じdotshellに構造がよく似ています。お値段も手頃ですので、RBAをお持ちでない方は一気に揃えてしまうというのも手ですね。

dotshellについては言わずもがな、「美味しい、漏れない」で有名なサードパーティー製のアトマイザーでちょっとお高いやつです。本体よりも高い。
今回の購入も、このdotshellを少し持て余してしまっていたのをなんとかしたいというのがきっかけでした。
前述のとおり、dotAIO(SE)は抵抗値と出力の関係にちょっとクセがあって、自分にとっては「もうちょっと細かい調整ができたらいいのに」と思うことがありましたので、【TITA AIO】がW調整のみの機能でも十分でした。
そしてこれが実によくハマってくれて味の面では申し分ありません。

ただちょこっとだけ注意点があります。
まず、dotshellは少しだけ高さが高くなるのか、着脱がちょっと窮屈になります。あまり角度つけて着脱するとドリチ側についているパッキンが一緒にズレてきてしまうので、接点に押し付けながら平行気味につけるといいかと思います。

それと、このMODの売りの一つであるカーボンのパネルドア。かっこいいですね。
これの内側は前述のとおり、ボタン類やタンクのパッキンがある部分は干渉しないように少し抉られているんですが、このパッキン部分の形状がVEEPONタンクのパッキンの形に合わせて抉られているので、はみ出た部分が干渉してパネルが少し浮いてしまうんですよね。
見た目からはそんなに分からないんですが、下部のマグネットがくっつきらずに浮くせいで、握り込んだ時にカコカコうるさいんですよね。
解決するには自分で溝を拡張する加工をしなくてはなりません。
dotAIO V2のタンクもV1のタンクのパッキンをさらに大きくした形状ですのでまず干渉すると思います。
タンク流用を考えている方は注意が必要です。
なので、付属のタンクをまるっと使用してしまいましょう。
タンクの下部は外れますので、dotshellのチャンバーを移植します。

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これだけでOKです。
快適にdotshellを使用できるようになりました。

まとめ

dotAIOが「宝石のような上品さ」だとすれば、今回のTITA AIOは「質実剛健な無骨さ」といった印象。
高級感のある装飾や高度な機能はないけど、モノとしての使いやすさがあって、「軽い、かっこいい、使いやすい」ということで日常的にガシガシ使える遠慮のいらないデバイスだと思います。
カスタム要素はパネルドアくらいになりそうなので、「自分色に染めたい」方には物足りないかもしれませんが、ある意味これで完成されているものですのでこのスタイルが気に入った方はぜひ。

価格帯は国内だとだいたい一律で11,000円のようです。

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