ステルスVAPING

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MK Lab【こいこい 猪鹿蝶 -蝶-】リキッドレビュー

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MK LabさんのKoi-Koi(こいこい)シリーズといえば、バニラをベースにした甘々な濃厚リキッドという印象が強いと思います。
実際、自分もVAPEを始めたばかりの頃に色々調べる中でやたら評判が良かったのが気になって試してみたところ、「こんなリキッドもあるのか」と衝撃を受けたものでした。
MAXVGという極端な爆煙寄りのリキッドから繰り広げられるめくるめく甘美な美味しさに、すっかりVAPEの虜になってしまったことはいい思い出です。

普段はフルーツ系をよく吸う自分ですが、やっぱりこういうデザート系っていうのも常備しておきたくはなるんですよね。
ただ、デザート系って好みを外すとメチャクチャ吸うのが辛いじゃないですか。
なので選ぶときは結構慎重になっちゃうし、なかなか冒険したりできないんですけど、こうブランド自体に信用が置けると新しいものにも手が出しやすいんですよね。

その辺は好みの話になると思うので、こういうレビューっていうのはなるべく色々な方の意見を見ていただいて、「そういう感じ方もあるんだなぁ」くらいに捉えてもらえれば。
その中で自分の味覚と似ている方が見つかれば今後の参考にもしやすいと思いますし、うまく活用していただければいいと思います。

今回はかねてより告知のあったMk Labのフラッグシップライン、Koi-Koiの最新作です。
最近はKoi-Koiの中でもドリンク系ベースの赤短・青短シリーズがリリースされてきましたが、久々に本流の登場です。

「猪鹿蝶」とは花札の役で、猪(萩)・鹿(紅葉)・蝶(牡丹)の3枚を集めたときにできる役のことです。
今回はそのうちの蝶ですね。

フレーバーはブレンデーマキアートということで、より「大人の味」になってたりするんでしょうか。

この商品はMK Labさんより御提供いただきました。ありがとうございます。

 電子タバコ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です。対象年齢に満たない方は使用をお控えください。

リキッドスペック

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以下、商品紹介文。

今回、発売される商品は『猪鹿蝶 -蝶- 』となります。
podから爆煙まで顔を変えながら美味しく味わえるフレーバーをぜひお楽しみください。

○ 猪鹿蝶 -蝶-
・フレーバー名:ブランデーマキアート
チョコレートとエスプレッソ、ホイップクリームを織り交ぜた、くつろぎたい時に長く吸い続けられるホットマキアート。
隠し味にヘーゼルナッツとバナナチップ、甘みを抑えるブランデーを加え、吸えば吸うほど深みを感じる大人のデザートリキッドです。

podタイプ〜80wまでのVAPEに適しています。

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これまた美しいラベルです。

中央の人物は花魁だと思います。「夜の蝶」だから花魁なのかな。
着ている着物をよく見てみると今回の構成フレーバーでもあるコーヒーの豆やホイップクリームらしきもの、それに牡丹の花などが見て取れます。

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背景には牡丹亀甲文様が描かれていて、このラベルだけでも「おおっ」となるような遊び心があります。こういうの大好き。

これまでのKoi-Koiシリーズは限定版や赤短・青短を除けばガラスボトルに和紙っぽいラベルが貼られているものでしたが、今回からオーソドックスなゴリラボトルとなりました。
ガラスのボトルや和紙ラベルはすごくキレイで収集欲を掻き立てられるものでしたが、POD全盛のこの時代にスポイトでのリキッドチャージはなかなか厳しい。
POD運用まで視野に入っているということも踏まえてボトルを変更したんだと思います。
持ち運びもしやすいし利便性はかなり良くなりました。

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ハッシュタグや諸元や注意書きなど。
このあたりのデザインは赤短・青短シリーズと同様です。
内容は以前のガラスボトルのときとあまり変わりませんが、ゴリラボトル向けということで統一したんじゃなかろうか。たぶん。

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フレーバー説明。
ベースはチョコレートとエスプレッソのホットマキアートに隠し味のトッピング。
内容的にはコーヒーとかの飲み物と合わせて吸うのがよさげですな。

VG:PG比は60:40なので、寒くなってきましたがRTAやPOD運用問題でもなさそうです。

キャップを開けて香りを嗅いでみると、まず感じるのはバナナ、続いておそらくヘーゼルナッツであろう香ばしさ。そしてほんのりアルコールをイメージさせる甘い香り。

吸ってみる

環境

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高抵抗(MTL):Ammit RDA  カンタルA1 26ga 内径3mm 7巻 1.12Ω 13w
中抵抗(RDL):Wasp Nano RDTA(末広Cap) Ni80 24ga 内径3mm 6巻 0.51Ω 30w
低抵抗(DL):Pyro V3 RDTA Ni80 24ga 内径3mm 7巻 デュアル 0.32Ω 50w
コットン:資生堂 クレド・ポー・ボーテ

※あくまで試飲なのでガンクはほとんどついていない状態で吸っています。

高抵抗(MTL):1.12Ω 13w

吸い込むときにはナッツ感があり、吐き出すときにはバナナです。
この辺りだとそんなに甘さは感じられず、うっすら「甘いかな…?」くらい。
ベースにコーヒーがいると言われれば「まあそうかな…」くらい。
ブランデーもほとんど出てこないですね。
ビルドの腕の問題かもしれませんが、まだまだポテンシャルを発揮しきれていないといったところ。

中抵抗(RDL):0.49Ω 30w

今度は吸い込むときにバナナが全面に出てきて、口に溜め込むとヘーゼルナッツ、そして吐き出すときにほんのりとブランデーといった感じに遷移していきます。
甘さも出てきて入るんですが、ほんとに表面部分だけであとに引かないというか、ブランデー感とともにスゥーッと抜けていく感じです。
吸い終わった瞬間はほんのりくらいなんですが、その後の余韻でかなりアルコール感があります。
なんというか強いアルコールを飲んだあと、ファーッと頭の先まで駆け抜けていく感覚のアレです。
あまりお酒が強い方ではない自分ですが、明らかに自分の頭が誤認している感覚があります。すごいなこれ。
弱い人だったらこれだけで酔っちゃうんじゃないの。

低抵抗(DL):0.30Ω 50w

やっぱりバナナ。最初だけもっと強いバナナ。
その後のフレーバーの変化は中抵抗と同様ですね。
この出力でもある程度はフレーバーが飛ばないようになってますが、80Wくらいまで上げたところ細かな変化が分かりにくくなってしまったので、上限はこのくらいがいいのかな。ドンと甘さを感じた後にその甘さが抜けて気づけば酔ったみたいに頭がポーっとするのはなかなか面白い体験です。

まとめ

フレーバーの変化が面白いリキッドです。
試飲環境だと隠し味枠のバナナがだいぶ席巻してましたが、これがどう変化していくかは運用しながら確認していきたいと思います。
そしてブランデー。詳しくは全体まとめでも書きますがかなり驚きました。
ここまでのクオリティとは…。

個人的には中抵抗くらいがそれぞれの味もしっかり立ってきてて美味しく感じました。
そのへんにアタリをつけながら運用していきたいと思います。

運用環境1

単体で吸うときはこんな感じ。

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Bishop RTA

ワイヤー:NiFe48  26Ga 内径3mm スペースド 7巻 0.3Ω
コットン:Cloud9
MOD:IAIDO(DNA60)
出力:22W
エアフローピン:1.6mm×2


覚えたての温度管理です。
こういう複雑系のリキッドってなんか温度管理で吸うとそれっぽくなる気がしません?隠れたフレーバーを見つけられそうな。
うまくいくかはわかりません。
とりあえずいってみましょう!

・・・・

200℃くらいだとバナナの甘酸っぱさが先に出てきます。
ナッツ感はあまりありませんが、その後のブランデー感はよく表現されています。
240℃くらいだとバナナは影を潜めて、ほんの少しのスパイシーさとほんの少しのナッツ感、そして芳醇なブランデーといったように変化しました。
試飲環境よりだいぶ美味しい。
タンク運用のほうが合ってるのかな。

運用環境2

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XROS

抵抗値:0.8Ω

製作者の国吉さん(@ku_ni)によれば、

いつもは20wでNevoks PAGEEを使用して吸っています。
吸い込みから吐き出しまで美味しい、All Day VAPEとして使用できる味を求めて作りました。
赤単青単に比べて、吸った瞬間のインパクトは少ないと思いますが、パフ数を重ねるたびに一口、もう一口と後を引く味となっております。
podのコイルにガンクがついていくとトップにあるバナナの抜けが弱くなりますが、代わりにコーヒー、クリーム、ブランデーの味が引き立ってきます。
コイルが劣化していっても美味しく味わえる新しい変化を楽しんでもらえると幸いです。

とのことだったので、PODでもいただいてみます。

・・・

これは…!!
ほんとにPODが正解なのかもしれません。というか製作者がそう言っているのであれば正解の一つではあるんでしょう。
吸い込むときにバナナとヘーゼルナッツを同時に感じます。ヘーゼルナッツとバナナが合わさったためなのか少しメープルっぽさもありますね。
その後は他と同じようにバナナ→ヘーゼルナッツ→ブランデーというように変化していくんですが、この環境が一番変化を感じやすかったです。
そして最後のブランデー感も最も強く出てきます。

なんというかそのブランデーの余韻が本当に心地良くて、ミストをブファーッと吐いたあとにイスとかソファーでダラ~・・・っとしたくなります。
コーヒーとの相性もめちゃくちゃいいです。

---ここまでが5mlくらい---

だんだん変化してきました。
確かにバナナが弱くなって、クリームっぽさやコーヒーの風味のようなものが表に出てきました。
ブランデー部分についてはもともと結構感じていたんですが、それに加えてより風味が乗ってきます。
あえてガンクをつけようと結構急ぎ足で吸いましたが、味の変化は結構緩やかです。
味の傾向の割にガンクがつくスピードは思ったほど早くない印象です。
で、結果的にはまさに言っていたとおりの変化でした。PODである以上、ある程度同じような味を出してくれるんですかね。
RBAで吸っても「思ってたんと違う…」ってなった方には是非POD利用おすすめしたいですね。
製作者さんの意図が伝わりやすいんじゃないかと思います。

全体まとめ

「ガンクを味方につける」っていうのは運用面でかなりの強みだと思います。
ガンクの体への影響は置いといて、ガンクがついてしまうと大抵は悪い意味で味が変化しがちです。特にフルーツ系などとの相性は最悪ですが、デザート系だとたまにいい意味で化学反応を起こす時があるようで、まさに今回のものはそれでした。
「ガンクがつきにくい」というのは大きな強みですが、「ガンクによる味の変化を楽しむ器がある」リキッドというのもまた名リキッドということです。

そしてブランデー。これには驚きました。
これまでアルコールフレーバーのリキッドもいくつか吸ってきましたし、そうでなくともアルコール感を感じるリキッドもあったんですが、今回のものはちょっと別格でした。
メンソールとか清涼剤の入ったリキッドを吸ってるとこめかみがキーンと痛くなる方もいると思うんですが、アレって「アイスクリーム頭痛」なんて名前がついていたりします。アイスとか冷たいものを食べたときに喉の神経が刺激されて出る伝達物質を脳が痛みと勘違いして起こるそうなんですが、メンソールとかでも同じことが起こっているってことですね。
それと同じような原理かどうかは知りませんが、ブランデーとかウイスキーとかの匂いを嗅いだときに、飲んでないけど飲んだときの体験を思い出してなんとなく頭がフワッとする感じありません?
今回のフレーバーが鼻から抜けたときにそれを感じるんですよね。
「All Day Vape」を目指して作られたということだったんですが、個人的には完全にチル用途でした。まさにAll Day Vape。一日の終りをあなたと。
一日の終りをこのリキッドでまったり締めくくるという贅沢を是非体験してみてください。

お値段的には以前のものよりだいぶリーズナブルになりました。
Koi-Koiは美味しいんだけどお値段ゆえの「プレミアム感」ということで、バカバカ吸えない葛藤がありましたが、これからはリピートもしやすくなると思います。

ちなみに、

○ ---  今後の展開
こいこい『猪鹿蝶』の新たなフレーバー【猪】【鹿】の開発も進んでおります。
複雑なフレーバーが織りなす繊細な表現をお楽しみいただける新シリーズにご期待ください。

ということで、残る「猪」と「鹿」もリリース予定とのことですので楽しみに待ちたいですね。

【こいこい 猪鹿蝶 -蝶-】はMK LabさんのYahoo!ストアから発売中です。