ステルスVAPING

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MK Lab【赤短・乳酸菌ドリンク風味/青短・乳酸菌ソーダ風味】リキッドレビュー

「ステルスVAPING」のリキッドカテゴリーはこちらから。

毎年おなじみとなったMK Labさんの赤短・青短シリーズですが、今年の題材は「乳酸菌ドリンク」です。
「乳酸菌ドリンク」といえば色々ありますが、なんといっても想像するのはあの薄オレンジ色のあれですね。そうですヤクルトです。

個人的にはヤクルト系のリキッドは大好物でして、今でこそ手に入らなくなってしまったリキッドもいくつかありますが、割とあれこれ手を付けてきました。
ヤクルトフレーバーって実はかなり繊細で、一歩間違えるとものすごくケミカル臭くなったり、変な乳臭さが出たりしてしまうので、当たればめちゃめちゃ美味いけど、外すとそれはそれは悲惨というものであります。
ですので、国内メーカーの雄であるMK Labさんが手掛けたとなれば自然と期待値は爆上がり。めちゃめちゃ楽しみにしてました。

今回の赤短・青短はこれまでのものと異なり、赤・青ともに似通ったフレーバーでしたので記事は1本で行こうと思います。そうです。記事がまとまっていた方がきっと見やすいのです。同一フレーバーでこの前文を2種類書けないわけではないのです。

ということで、自分のこれまでの経験と比較しながら、どうなのかを吸っていきましょう。

この商品はMK Labさんより御提供いただきました。ありがとうございます。

 電子タバコ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です。対象年齢に満たない方は使用をお控えください。

リキッドスペック

以下、商品紹介文。

--- こいこい赤短シリーズ (清涼剤なし)
・乳酸菌ドリンク風味
日本人に馴染みのある、うすオレンジ色の乳酸菌ドリンク風味です。
VAPEでは重くなりがちな甘さのある乳酸菌ドリンクに、さっぱりとしたフルーツを軽く乗せることで毎日の習慣として吸える優しい味に仕上げました。
pod〜80wまでのVAPEに適しています。

 

--- こいこい青短シリーズ (清涼剤入り)
・乳酸菌ソーダ風味
日本人に馴染みのある、うすオレンジ色の乳酸菌ドリンク風味にソーダを効かせたさわやかな味わいです。
吸いごたえがある甘さとコクに後味の爽やかさを加え、スッキリと吸える新しい夏の定番をお楽しみください。
【清涼レベル】★★☆☆☆
pod〜80wまでのVAPEに適しています。

すっかりおなじみとなってきたパッケージです。
一目で「このシリーズだな」と分かるっていうのはそれだけ根付いてきてる証拠です。
今回は背景に分かりやすくアレが描かれていますね。

ハッシュタグや諸元や注意書きなど。
この辺のデザインもシリーズで統一されています。

フレーバー説明。
やっぱりここまで細かく書いてもらえると味のイメージが分かりやすいですし、それを念頭に置くとミストの味も感じやすくなったりするんですよねぇ。
いい意味で先入観を利用しているというか。
そういう面ではメーカーさんや販売店さんのプロモーションも重要になるでしょうし、こういったレビューというのもそれなりに影響を及ぼすものだとは思ってます。

VG:PG比は50:50です。ここ何回かの記事で書いてきた、「必ずしもVG:PG比が粘度を表すものではない」とはいえ、実際サラッとしてますね。
開発者の国吉さんが「最近のPODで20Wくらいで吸うのが好き」とおっしゃっているように、PODでの運用を想定してるみたい。

キャップを開けて香りを嗅いでみると、赤・青ともにお馴染みの香りがしますよね。
個人的には、より酸味を持たせたヨーグルトっぽく感じます。

赤短吸ってみる

環境

f:id:pucapucavape:20210922164644j:plain

高抵抗(MTL):Ammit RDA  カンタルA1 26ga 内径3mm 7巻 1.03Ω 13w
中抵抗(RDL):Wasp Nano RDTA(末広Cap) Ni80 24ga 内径3mm 6巻 0.47Ω 30w
低抵抗(DL):Pyro V3 RDTA Ni80 24ga 内径3mm 7巻 デュアル 0.25Ω 50w
コットン:資生堂 クレド・ポー・ボーテ

高抵抗(MTL):1.03Ω 13w

この環境だとかなり味までの距離が遠く感じます。
香りの再限度が高い分、そこに期待する甘さとか味が追い付いてきてないというか。
「もっとこっちおいで~」って感じ。
この環境で吸うもんじゃないのかもしれん。

中抵抗(RDL):0.47Ω 30w

お!良くなってきました!
味が徐々に表に出てきて、明確にドリンク感があります。
パンチがあるというよりは、サラッとしていて優しい味わい。
フルーツが入っているってことですが何でしょうねぇ…。
柑橘っぽい爽やかさもあれば完熟マンゴーのようなクリーミーさもあり…。
はっきり表立ってくるわけじゃないので「隠し味」みたいな感じですね。
そして香りと調和を取るようにふわっとした甘さが広がります。
ほうほう。まさにコンセプトどおりといったところ。

低抵抗(DL):0.25Ω 50w

若干香りが弱くなりましたが、それでもヤクルト感はしっかり感じられますし、この辺が一番ドリンク感を感じます。中抵抗環境の感想と似ちゃいますね。
引き続き、「ガツン」というよりは「ふんわり」という表現が似合うような味の出方です。
ただこれだけミストが出ると、喉に直接当たるミストが増えるからか「ゴクゴク」と飲んだ気になるんですよね。

赤短試飲まとめ

想像していたよりマイルドなテイストでした。
自分がこれまで試してきた乳酸菌系リキッドはだいたいマレーシア産で、「清涼剤ドーン!」「甘味料ドカーン!!」みたいなのが多かったのでこれは新鮮です。
このタイプだと何が良いかというと、まず「飽きにくい」んですよね。
上記マレーシア系も「濃い!美味い!」って吸えるんですけど、長時間とか長期間吸ってるとどうしても飽きが来ちゃうんですよ。その場では美味しいし、そういうのを欲するときもあるんですけど、今回のものは常にそばで「そっと寄り添ってくれる」感じ。吸い疲れしないんですね。この辺も狙い通りなんだと思いますし、もちろん味が薄いわけではないので、方向性の違いってやつですね。
スーッと馴染んでいくので延々吸えちゃうやつです。

青短吸ってみる

環境は赤短のときと同様です。
コイルは洗浄してからドライバーンして、なるべく香りを残さないように汚れを取り除くようにしてます。

高抵抗(MTL):1.03Ω 13w

赤短同様に少し遠い感じはするんですが、ソーダ部分の清涼剤と酸味がうまく機能してくれて、ここでも結構満足度は高いです。
ソーダの香りや酸味が清涼感とともに抜けていくので、味をグッと引き締めてくれてまとまりが出てます。

中抵抗(RDL):0.47Ω 30w

ソーダ感も前面に出てきました。
これ、他のレビュアーさんと国吉さんのやりとりを拝見してしまって答え合わせは済んじゃったんですが、このソーダ部分は前回の青短である「らむねソーダ」なんですね。酸味を感じたのはそのためか。
まずヤクルトっぽさを感じる嫌味のないフルーティーさから、らむねソーダへ移行していきます。割合としてはヤクルト3:ソーダ7って感じ。
主役はソーダに取られちゃった感はありますが、後味はそれぞれがミックスされたようにうまく混じり合ってます。ビックルソーダだこれ。
清涼感はそこまで強くないです。ちょっとひんやりするなーくらい。

低抵抗(DL):0.25Ω 50w

ソーダが主役!
前作の主人公が最新作の主人公のポジション食べちゃったときのような気持ち。
まあそれはそれで。元のリキッドも美味しいし。
ただせっかくの新作の調整だからこの環境で吸わなくてもいいかなって…。
単体で考えればこの環境も全然ありです。

青短試飲まとめ

「赤短に清涼剤加えただけかなぁ」とか思ってましたが結構差別化図られてますね。
赤短が包み込むような優しさだったのに対し、青短の方は少しだけ主張が強めになってます。
上でもちょっと書いたように出力上げていくと主役がソーダに取られ気味になったのですが、決して単に混ぜたような焼き増しではなく、しっかり調整が図られているのが分かります。
こちらも味が濃いっていうわけではないんですが、かといって薄いわけでもなく、吸い疲れしないながら満足感もある絶妙なバランスですね。

運用環境1(赤短青短

国吉さんいわく、「最近のPODで20Wくらいが美味い」とのことらしいのですが、あいにく手持ちで細かく出力調整できるPODがないので、とりあえずフルーツ系が美味しく吸えるPOTENTO Xで吸ってみます。

・・・

あ、両方ともいいかも。
感覚としては試飲の高抵抗と中抵抗環境の間くらい。
差別化が図られているといっても2本とも似たリキッドなので両方とも同じ環境で美味しく感じます。
高抵抗メッシュコイルのおかげなのか、風味に加えてしっかり甘みも乗ってきます。
上でも述べたように「優しい味わい」のリキッドなので、超低抵抗のメッシュコイルというよりはこういった環境の方が似合っている気がします。

運用環境2(青短

青短は性格的にもうちょっと強めに出力を掛けてもよさそうです。
メッシュコイルの味の出方が相性良さそうだったのでミストが細かい方がいいのかな?
ということで、今度はクラプトンワイヤーで組んでみます。
あんまり抵抗値は低くなりすぎない感じで。

909dotRBA

ワイヤー:NiFe48  26Ga 内径3mm スペースド 7巻 0.3Ω
コットン:TITANIUM FIBER COTTON
MOD:TITA AIO
出力:22W

もうちょっと抵抗値高めならdotshellとかいいのかもしれませんが、この太さで中抵抗くらいだとすると今回のこちらをチョイス。RDLで吸うとめちゃめちゃ美味しいやつです。
想定はPOD運用時の方向性のまま出力アップ。
それでは吸ってみましょう!

・・・・

フフ…想定どおり…

やっぱり狙い通りいくとたまりませんね。VAPEの醍醐味ですな。
単線の時よりも密度のあるミストが口の中に飛び込んできて、風味や甘みが濃くなりました。
ソーダ感も当然あるんですが、ヤクルト結構前面に出てきてて、その裏にフルーティーさが見え隠れしています。赤短環境でも書きましたがこのフルーティさは何でしょうねぇ。「青短・らむねソーダ」の話題が出たので、どうしてもそれと同時に発売された「赤短・パイントロピカル」をイメージをしてしまいますね。

ちなみにガンクは10ml(5回タンク分)吸ってこんな感じ。

味の変化もないし、付きにくいと言ってもいいと思います。
ヤクルト系のリキッドでここまで少ないのはかなり驚異的。
ガンク処理がめんどくさくて吸い続けるの辞めてしまうなんてリキッドもありましたので、こういうのはありがたいですねぇ。

全体まとめ

乳酸菌飲料系って日本人なら誰でも口にしたことある味だと思いますが、いざ文章でその味を表現するのって難しいんですよね。
ヤクルトで言えば、海外では何年か前に認知度が広まったみたいで、その時にも「表現の仕方がわからん」みたいなコメントを見かけた記憶があります。
今回のものは自分の中だと、ヤクルトというよりはヨーグルト寄りのイメージでした。
ただ、ヨーグルトリキッドも結構色々ありますが、それらよりはヤクルトに寄っているというか。中間くらいのイメージ。
赤短と青短でも清涼剤のありなしだけじゃない差別化がしっかり図られてて、受ける印象が結構違うのもよかったです。
最初は「パンチのある酸味・甘み」みたいなのをイメージしてたんで、「ちょっと肩透かしだったかなぁ」なんて思ってたんですが、吸い続けてると”飽きにくさ“だったり”ガンクのつきにくさ”だったりと、巧妙に調整されてるのが分かります。
個人的には青短が刺さりました。でも冬には「赤短がいい」とか言ってそうです。
いずれにせよ国内メーカー産というだけあって日本人好みに仕上がってますし、これが苦手という人はあまりいなそうな気がします。

なお、

・価格および発売日
非常に心苦しいのですが、昨今の原材料の高騰などによる生産原価の上昇のため、今回より価格の改定を行います。
過去の『赤短・青短』シリーズに関しては、しばらくは現状の価格での販売予定です。
今後ともご愛顧の程よろしくお願いいたします。

とのことで、昨今の物価高の影響はモロにVAPE界に打撃を与えています。
とはいえ、金額は税込み2,200円とのことですので、60mlとしては未だお求めやすいところ。

【赤短・乳酸菌ドリンク風味/青短・乳酸菌ソーダ風味】はMK LabさんのYahoo!ストアから発売中です。