BP Modsによる18650/18350の両バッテリーに対応したテクニカルMODです。
BP Modsとは、「Precisio RTA」などをリリースしたBD VAPEの創設者の一人であり、そのデザイナーでもあるBruce氏と、「Topside」や「Abyss」などで有名なDovpoによって設立されました。
立ち上がるやいなや、アトマイザーで言えば、カスタムパーツの豊富な「Pioneer RTA」やトップキャップがカパッと開いてリキチャが楽チンな「Bushido V3 RDA」、MODだとMosfetチップによる半メカで18650/18350可変の「Hilt」や出力調整可能なオームメーターである「Futon Ohm Tab」など、独特で個性的な製品をリリースしています。
製品名にはブシドーやフトンといった日本語っぽいネーミングがされており、どことなく日本を意識している印象で、値段的にはアトマイザーだと6,000円~8,000円くらい。マスプロダクトにしては若干価格帯が高めといったところ。ラインナップを見渡してみるとミドルエンドってことになるのかな?
今回購入した【IAIDO MOD】についても2万円近くするなど、なかなか手を出しにくいお値段です。
というのも、今回のMODのチップにはDNA60が搭載されており、値段を上げている原因の1つはたぶんこいつです。
購入動機としては、18350バッテリーを使うコンパクトなMODが欲しくなったっていうのと、今までDNAを使ったことがなかったので、どんなもんかな?っていう好奇心です。
あとは結局のところ見た目ですな。
なんやかんや理由をつけても、所詮は直感的に欲しくなったものの言い訳にしかならんのですよ。
ということで色々見ていきましょう!
※電子タバコ(VAPE)は20歳以上を対象とした嗜好品です。対象年齢に満たない方は使用をお控えください。
パッケージと付属品
目を引く鮮やかなオレンジ。嫌いじゃないです。
製品ロゴはいかにも「海外の人が考えた日本」って感じ。嫌いじゃないです。
付属品は結構充実してます。
DNAなのでPCと繋ぐときはこの付属のケーブルを使っておくのが間違いないですね。
他のDovpo製品使ったことないけど、ケーブルは共通品かな?
それとT5のトルクスドライバーついてくるのが地味に嬉しい。
これがあれば大体のMODの大枠はバラせますし、買おうと思っても1本500円くらいしたりするので、持ってない人はありがたいんじゃないかな。
説明書もシンプルなようで結構丁寧に書いてくれてます。
中でも「おお」となったのが、Oリングのサイズを書いてくれてるところ。
アトマイザーとかと違って摩耗も少ないし、頻繁に取り替えたりするものじゃないけど、いざ必要になったときにサイズ測ったり注文間違いがあったりと結構面倒なので、こういう気配りはありがたいですね。
あとはほんとに簡単な操作説明がちょこっと。
スペック
メーカー詳細
公式サイトなんですが、記事公開現在、なぜかプロダクトがPioneer RTAしか表示されないんですよね…。
とりあえず分かる範囲でスペックを。
チップセット:Evolv DNA60
材質:ステンレス鋼+アルミニウム合金
サポート抵抗範囲:0.1~3.0Ω
出力範囲:1-60W
電圧出力範囲:0.2-9V
動作モード:VW、TC(NI200、 SS、TI)
温度範囲:200-600 °F / 93-315 ℃
温度制御サポート:Ni200、Ti、SS
EScribeを介してカスタムワイヤ固有のTFR / TCR曲線を追加します。
ディスプレイ:96 x 16 OLED
USB:Type-C、5V/1A 、Escribeが利用可能
バッテリー:18650/ 18350 1本使用(別売り)
スレッド:510/スプリング式
~24mm直径アトマイザー搭載可能(特殊な形状を除く)(出典:オフィスエッジ)
カラーバリエーション
グリーンについては「Futon Ohm Tab」と同じ色合いのようです。
塗装の耐久性なんかは今後使っていってみないとなんともですが、それなりに上質な感じはするので安っぽさはないですね。
外観
18650バージョン
大きさとしては想像通りコンパクトです。
ただ、思っていたより肉厚でそこそこ重量があるので、結構”塊感”があります。
デザインにうまくカーブがつけられているので握り心地は良好です。
ついついニギニギしたくなっちゃう系のMODです。
塗装はセラコートらしく、サラサラした手触りです。
そしてDNA60としてUSB Type-Cに対応したのは初っぽいです。
の割に、充電が1Aなのは少し残念。データ転送があるし、EScribeにはモニタリング機能もあるので全く無駄ではなさそうですが。
対応してくれただけありがたいですな。
Asterとの比較(左:IAIDO 右:Aster)
Asterと比べると、背丈は若干IAIDOの方が低いですね。その代わりに厚みとしてはAsterの方が薄いです。
18350バージョン
かなりコンパクトになります。まるっこくてかわいい。
この状態にすると、端子部分がなくなるのでMODで直接充電したり、EScribeに接続ができなくなります。
サイズとのトレードオフです。しょうがない。
18650→18350への付替え
このバッテリーの挿入口のローレット部分を手でクリクリっと回します。
するとこんな感じで外れてくれます。
下側のパーツは端子とか色々入ってるみたいなので、これがなくなるだけでもそこそこ軽くなります。
内側にはバッテリーの挿入方向が記載してあります。こういう外側からは見えない部分に記載してあるのはグッド。
付属のトルクスドライバーとネジを使って、18350アダプターを取り付けます。
この辺も18650アダプターみたいに工具不要だったらもう少し気軽に変更できたのになぁとは思います。
そこまで手間ではないんですが、18650にしたときにネジを保管しておかねばならず、うっかり紛失しそうなのがちょっとこわい。
Cthulhu MOD(18350)との比較(左:IAIDO 右:Cthulhu MOD)
さすがに半メカサイドスイッチには勝てませんでしたが、サイズの参考までに。
Cthulhu MODが24mm経対応なので、厚さでもIAIDOの方が大きいです。
このサイズ感でDNA60が使えて、温度管理・出力調整可というのがアドバンテージですね。
ちなみにマウント部分のリングは付け替えができて、初期は22mm経対応のビューティーリングなのに対し、付属のものは24mm対応となっています。
フィッティングは後述しますが、24mm経対応とかいいつつ、たぶん26mmくらいまでは平気で乗ります。
スクリーンは小さめで解像度も粗めです。
通常だとΩ、V、Aの3行表示ですが、このスクリーンだと2行までです。
とはいえ頻繁に見るのはΩとWですし、視認性も悪くないので使い勝手に影響はありません。
デザイン的にもここにあまり大きいスクリーンは合わないでしょうし。
操作方法
温度管理とかEscribeを使った操作なんかは後で別記事にしようと思うので、今回は簡単な操作だけ。
ロックモード(≒電源オン/オフ):ファイアボタン5クリック
ステルスモード:ロックモード中、ファイアボタン&-ボタン
ブーストモード(簡易的なカーブモード):ロックモード中、+ボタン&-ボタン
パワーロックモード:+ボタン&-ボタン
温度管理時の出力変更:ロックモード中、+ボタン&-ボタン
抵抗値ロック:ロックモード中、ファイアボタン&+ボタン
プロファイル変更(モード切替):パワーロックモード中、+or-ボタン
プリセットはこんな感じ
操作は覚えちゃえばそこまでのアクセスはめちゃくちゃ早いんだけど、慣れない身としてはPicoみたいな階層式になってるほうが見つけやすくていいんだよなぁ。
結局は慣れなんですけどね。
フィッティング
18650バージョン
Bishop RTA (4mlタンク):22mm
Merlin nano RTA:18mm(18→22スラントリング付き)
Morphe RDA :24mm
Kennedy RDA:25mm
18350バージョン
Bishop RTA(2mlタンク):22mm
Manta V2 RTA:22mm
Hastur mini RTA:22mm
Requiem RDA:22mm
使用感
温度管理はとりあえず置いておいて、VW使用のみです。
初DNAではあったんですが、VW使用においては特筆した印象はないですね。
やはり温度管理でこそ輝くんでしょうか。
温度管理に興味のない人にとってのこのMODのセールスポイントといったら、やっぱり18650/18350のバッテリー可変と見た目ですね。
18650だと底部に向かって絞られた形状が握りやすさに寄与してますし、18350にしたときも決して握りにくくなるわけではなく、このポテッとした感じがより”塊感”を高めていて思った以上に使いやすかったです。
思えばAIOとかPOD以外でこの位置のパフボタンのMODは初めてでしたが、かなり使いやすいです。
握り込んだままの形で親指の位置にパフボタンが来るっていうのは、パフのたびにMODの握りを変えなくて済むので結構ストレスフリーです。
今まで特に気にしてなかったんですが、一度これに慣れちゃうとクセになります。
他のがダメっていうよりはMODの形状にあってるかどうかってことだとは思います。
今回のIAIDOは18350で使用することを想定すると、このパフボタンの位置は正解だと思います。
たぶん他の位置だと結構窮屈になるかな。
形状は左右非対称ですが、右手でも左手でも特に気にせず使用できそうです。
まとめ
ちっこいのがかわいくていいですね!
これで使いたかったので概ね満足です。
「居合道」の名前の通り、18650状態のMODを真っ二つにぶった斬ったようなデザインになるので、見た目どうかなぁと思っていたのですが、縦置きしたときの安定感はあるし、チビBOXMODって感じで使い勝手もいいです。
このサイズで可変出力で、DNAの温度管理使えるのは(まだ使ってないけど)いいんじゃないでしょうか。
「18350のテクニカルを使いたいけど、18350専用だと持て余しそうだよなー」とか考えちゃう自分のような人には向いているかもしれません。
お値段的には可愛くないですが、せっかくなので日常使いでどんどん使っていこうと思います。
ちなみに自分はオフィスエッジさんで購入したのですが、海外でもだいたい同じくらいの値段か、場合によっては送料を考えるとむしろ国内のほうが安いかもしれません。
国内だとだいたい17,800円くらい。
3FVAPEでも$150くらいです。